2009年2月7日土曜日

RomeⅢの機能性ディスペプシアの診断基準と漢方

 消化器疾患と言うと、内視鏡で見える疾患が花形分野だが、90年代以降、国際的に見えない疾患にも注目が集まってきている。2006年以降使われている下記診断基準において、PDSなどは六君子湯(TJ-43)が、EPSは安中散(TJ-5)や半夏瀉心湯(TJ-14)が効果があるというエビデンスが揃いつつあるようだ。
B1.機能性ディスペプシア(機能性上腹部愁訴,機能性胃腸症)
*必須条件
1.以下の項目が1つ以上あること
a)つらいと感じる食後のもたれ感
b)早期飽満感
c)心窩部痛
d)心窩部灼熱感
および
2.症状の原因となりそうな器質的疾患(上部内視鏡検査を含む)が確認できない
*6ヵ月以上前から症状があり,最近3ヵ月間は上記の基準を満たしていること

B1a.食後愁訴症候群(PDS)
*以下のうちの一方あるいは両方があること
1.普通の量の食事でも,週に数回以上,つらいと感じるもたれ感がある
2.週に数回以上,普通の量の食事でも早期飽満感のために食べきれない
*6ヵ月以上前から症状があり,最近3ヵ月間は上記の基準を満たしていること
補助的基準
1.上腹部の張った感じ,食後のむかつき,大量の曖気(げっぷ)を伴うことがある
2.心窩部痛症候群(EPS)が併存することもある

B1b.心窩部痛症候群(EPS)
*以下のすべての項目があること
1.心窩部に限局した中等症以上の痛みあるいは灼熱感が週に1回以上ある
2.間欠的な痛みである
3.腹部全体にわたる,あるいは上腹部以外の胸腹部に局在する痛みではない
4.排便,放屁では改善しない
5.機能性胆 ・オッジ括約筋障害の診断基準を満たさない
*6ヵ月以上前から症状があり,最近3ヵ月間は上記の基準を満たしていること
補助的基準
1.痛みというよりは灼熱感のこともあるが,胸部の症状ではない
2.痛みは通常食事摂取で誘発されたり改善したりするが,空腹時に起こることもある
3.食後愁訴症候群(PDS)が併存することもある

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